こんにちは。
これまでイラク戦争をはじめ、多くの戦争に強い関心を持ち調査をしている湯浅と申します。
特に、戦争が起こった後の国はどのように復興していくのかというところに興味を持っています。
現在でもウクライナとロシアの戦争は続いていますが、今後どのような形で戦争が終わり、両国はどのようにして平穏な暮らしを取り戻すのかも非常に気になっています。
依然として日本政府が渡航制限をかけているイラクの将来性についても強い関心があります。
また、イラクといえば、最近何かと話題になっているIQDTの将来性や、今後についても興味があります。
ディナールが大暴落してから20年もの時が流れていますが、未だにディナールは価値を失ったままの状況が続いています。
その原因はイラク情勢が良くならないからだと言われています。
ですが、そのような状況にも関わらず、IQDTというディナールに関する新しい投資の方法ができたことは、今後のイラクの復興と何かしらの関係があるのではないかと思いました。
ですので、この記事では今後のイラクと、IQDTの今後や将来性について私が調べた情報をお伝えしようと思います。
IQDTの将来性=イラクの将来性
まず、お伝えしたいのは...
イラクディナールやIQDTの価格上昇は、イラクの将来性に依存するということです。
その点を踏まえた上で、イラクの現状を見ていきたいと思います。
イラクは、
・政治
・安全保障
・経済
これらの課題を抱えた状況が続いていると言われています。
・政治情勢
2018年に行われた議会選挙では、選挙連合「サイローン」が最多議席を獲得したものの政党間の合意が得られず、政治的混乱が続きました。
また、2021年には、新政権が発足するも、政治情勢は引き続き不安定な状況が続いています。
・経済情勢
イラクは石油生産国として知られており、石油は国の主要な輸出品目の一つです。
ですが、政治的な混乱や治安の悪化、新型コロナウイルスの影響などによって経済状況は厳しい状況が続いていると言えます。
今後はインフラの整備や貧困対策、職場の創出などが課題とされています。
・安全保障情勢
イラクは、ISIS(イスラム国)などの過激派組織によるテロや内戦などにより、安全保障上の課題を抱えています。
政府軍や民兵組織がISISと戦い続けており、安定した状況を実現するにはまだ時間がかかるとされています。
また、イランとの関係も注目されています。
おおまかではありますが、これがイラクの現状です。
どの項目からも、イラク情勢が悪いままであることがわかるというものですね。
世界各国のイラク支援
イラク国内の情勢が良いとは言えない状況ではありますが、実はイラクが復興するために世界ではいくつもの国が支援を行っています。
その一部を紹介したいと思います。
日本の支援
日本はイラクの安定と発展に向けて、政治的・経済的・社会的な面で総合的な支援を行っています。
具体的には、治安の改善や民主化の促進、基礎インフラの整備や雇用創出、教育や医療の充実など、さまざまな分野でイラク政府や国際機関と連携してプロジェクトを実施しているんです。
2003年から2020年までに、日本はイラクに対してなんと約60億ドル(日本円で約8,000億円)の無償資金協力や技術協力、約34億ドルの円借款を提供しているとも言われています。
アメリカの支援
アメリカはイラクの主権と領土保全を尊重し、イラク政府と戦略的パートナーシップを築いているようです。
アメリカはイラクの治安能力の向上やテロとの闘いを支援するとともに、経済発展や社会サービスの改善、人権や民主主義の強化などにも貢献しています。
2003年から2020年までに、アメリカはイラクに対して約67億ドルの人道支援や復興支援、約22億ドルの安全保障支援を提供しているようです。
ドイツの支援
ドイツもイラクの平和と安定を目指し、国際社会と協調して多面的な支援を行っています。
ドイツはイラクの難民や内部避難民への人道支援や保護を優先し、食料や水や衛生用品などの緊急物資を提供しています。
また、ドイツはイラクの治安部隊への訓練や装備の供与を通じて、テロ組織との戦闘能力を高めることにも努めています。
さらに、イラクの経済改革や民主化プロセスを支えるために、技術協力や政策対話なども行っています。2003年から2020年までに、ドイツはイラクに対して約23億ユーロ(3,600億円)の支援を提供しています。
これらの支援を行う国々は、結果的には自国の立場や利益に基づいて支援を行っているかもしれませんが、同時にイラクの人々の幸せや将来を考えていることも確かです。
イラクはまだ多くの課題や困難に直面していますが、国際社会と協力しながら前進していることは確かなことなんです。
イラクとIQDTの今後はどうなる?
お伝えしたように、世界ではイラクの復興のために支援をする国があるということがおわかりいただけたかと思います。
イラクが復興することで、支援をする国の利益が生まれたとしてもイラクの人々がこれまでよりも、平和で少しでも豊かな暮らしができるようになれば、それはそれでいいことです。
ですので、今後イラクは復興していけると、私は信じています。
イラクが復興していけば、それに伴ってディナールの価格も徐々に回復してくると思います。
そうなれば、IQDTを保有する価値はあるのではないかと感じます。
実際に、2023年に入ってから、ディナール(IQD)の価格は右肩あがりの上昇傾向にあります。
過去5年を遡ってみても、1イラクディナールが0.1円を超えたことはありませんでした。
ですが、2023年の3月からは0.1円以上の価格で推移しており、徐々に価格が上昇していることがわかります。
今後このまま上昇していき、大暴落する以前の価格まで回復するにはまだまだ膨大な時間がかかるとは思いますが、半年の動きを見ると今後このまま上昇していってくれと願わずにはいられないような動きを見せています。
このような動きが続いていけば、個人的にはディナールの将来性には期待ができるのではないかと感じています。
まとめ
まとめますと...
・イラクに支援している国は世界にある
・各国が莫大な資金を提供している
・イラクは各国の支援を受けて復興に向けて動いている
・ディナールの価格が2023年3月から上昇傾向にある
これらのことがわかりました。
ですので、今後イラクは復興して、ディナールやIQDTは価格が上昇してくるのではないかと思います。
実際に、SNSなどでもイラクディナールの価格の動きに関する情報は頻繁に投稿されていますし、賑わいをみせています。
以下のチャートは過去5年間のディナールの価格ですが、2021年の一番低い価格から現在の価格の上昇率は約55%ほどになっています。
0.1円以下の小さな数字に思えますが、もし2021年に100万円をディナールに変えていたとするならば、2023年の8月には60万もの利益が出ていたことになります。
もしディナールが1円にでもなれば、100万円は1,000万円になりますからね。
そのような時がくれば、イラクの人々を含めて、きっと世界中で多くの人が豊かになれるはずです。
このまま上昇するかはわかりませんが、私はイラクの今後や将来性に期待してみたいと思います。